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2015年4月24日 アーカイブ

2015年4月24日

ADEAC春の公開情報 1回目

データ部ログ今月の雑記のテーマは「教科書」ですが、メインの教科書とは別の資料集や副読本が好きだったという方も多いのではないでしょうか。
授業そっちのけで写真や画像がたくさん載っている資料集を眺めているだけで楽しい...という記憶がある方にもきっと楽しんでいただけるのがADEACです。

以前もADEACに公開されている資料のご紹介をしましたが、今月に入ってからたくさんの資料が新たに公開になりました。
新たな公開資料もしくは公開予定の資料を全2回に分けて一挙にご紹介します。
ADEAC:歴史資料検索閲覧システムはこちらから。
以前の紹介記事はこちらから。

高山城下町絵図
まずは3月31日に公開された岐阜県高山市の「高山城下町絵図」をご紹介します。
「高山城下町絵図(解説)」と付図「高山城下町絵図」に掲載されている絵図の中から、約60点の高精細画像と解説を公開しています。
高山城下町絵図は非常に精密で、現在の高山市と比較して見るとどのように町が変化していったのかがうかがえます。
高山の歴史の年譜も掲載していますので、過去から現在へ高山市の変化に歴史の流れを感じられると思います。

小島資料館/梧山堂雑書・新選組関連資料
次は4月10日に公開された東京都町田市の小島資料館の梧山堂雑書と新選組関連資料です。
小島資料館は町田市の小島家邸宅に開設された私設資料館で、幕末期には新選組の近藤勇や土方歳三とも交流が深く、町田市の歴史資料や新選組の関連の資料を多く保管・一般公開しています。
ADEACではその中から近藤勇、土方歳三の書簡や沖田総司の年賀状などを高精細画像で公開し、同時に書簡の翻刻文を原本と並べたり重ねたりして閲覧できます。
また小島家が文久三年(1863年)に記した日記には地元の村で起きた事件の経緯や縁談の記録が記されており、その中にも新選組にまつわる記述があります。
短い書簡の中からも近藤勇や土方歳三の人となりがうかがえるので、新選組のファンならずとも必見です。

今治市立図書館/国府叢書
続きまして本日4月24日に公開となりました愛媛県今治市の「国府叢書」をご紹介します。
「国府叢書」は庄屋加藤家が代々残した今治藩政の数々の史料をもとに編集された全65巻の郷土史資料で、今治藩の諸々の事件から村の日常生活まで忠実に解説されているまさに今治藩政百科事典と呼べるような貴重な史料です。
「国府叢書」全65巻の原本の高精細画像と、1~23巻の翻刻文の画像を公開しています。綱文(見出し文)がテキスト化されているので、出来事などから検索・閲覧が可能です。

長野県立歴史館/信濃史料
こちらも本日4月24日に公開となった長野県の「信濃史料」です。
長野県に関する古代から江戸時代初期までの古文書などの史料を翻刻し年代順に編集した全30巻32冊に及ぶ史料集「信濃史料」の閲覧ができます。
また、綱文(見出し文)がテキスト化されているため、綱文に含まれる人名・地名・出来事ほかを検索することもできます。
長野県の歴史についての基礎資料がデジタル化されたことで、研究や教育に大いにお役立ていただけることと期待しています。

◆河本家古典籍/島根大学
こちらは4月27日(月)より公開になります河本家古典籍です。
河本家(稽古有文館)所蔵の古典籍約4800冊の中から、約300冊の高精細画像を公開しています。
江戸時代を通じて鳥取藩の大庄屋などの村役人を務めた河本家当主が代々収集した、地方の民間に伝わるものとしては極めて大規模な蔵書で、その分野は多岐にわたっています。
鳥取県の地域文化史の観点からみるととても重要な蔵書の中から、「文学・注釈」「仏教」等の分野別に主だった資料を閲覧できます。
現在は約300冊を公開中ですが今後公開資料も追加される予定ですのでご注目下さい。

このように盛りだくさんな資料が順次公開されています。さっそく何か気になる資料があった方はADEACでチェックして見て下さいね。
本日のご紹介はここまで。
次回は4月27日(月)にすでに公開されている機関にあらたに追加された資料についてご紹介いたします。

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