今日は「週刊新刊全点案内」1926号の発行日です。
掲載件数は1378件でした。
*こんな本がありました*
はじめて名前を聞く画家、ロバート・ブルームの作品集です。
江戸の色濃い明治時代に、日本に数年滞在した人だそうです。
表紙が目を引きます。
髷を結った、着物姿の花売りの絵です。
言葉で説明するのは難しいですが、色鮮やかな明るい画面に
江戸の姿の人たちが動きだしそうに描かれていて、
一枚の絵でドラマを感じます。
パステル画の評価が高かった人だそうで、
色が流れるような、光を放つ画面にはっとさせられます。
最近の「外国人が日本のことをこう言った」ブームは
食傷気味なのですが、
この本は、素直に、
「外国の人が、私も知らない日本を
こんなに鮮やかに描いてくれて嬉しいな」
という気にさせられました。
知らない文化を知る、好きになる喜びを、
ストレートに伝えてくれる絵のように思います。
いつか実物も見てみたいです。