明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
6月は3件の件名を新設しました。そのひとつに「平和安全法制」があります。
これは「平和安全法制整備法」(平成27年法律第76号)および「国際平和支援法」(平成27年法律第77号)の総称で、2015年9月19日に成立し、2016年3月29日に施行されました。
昨年の成立にあたっては、様々な議論が巻き起こりました。名称も立場等により異なっています。
TRC MARCでは、標目としてはNDLSHと同じ名称を採用しましたが、他の名称を参照形にして、件名典拠ファイルで検索できるようにしています。
参照形として、「安全保障法制」、「安保法制」、先にあげた「平和安全法制整備法」とその正式名称である「我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律」、「国際平和支援法」とその正式名称である「国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律」を採用しました。
図書のタイトル中に現れる名称としては、現在のところ「平和安全法制」よりも「安保法制」のほうがかなり多いようです。
ちょうど参議院選挙も近い今日この頃、きちんと考えていきたい問題といえそうです。