明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
8月は6件の件名を新設しました。
その中の一つ「成年後見制度利用促進法」は今年の4月公布、5月施行の法律です。
成年後見制度ができたのは2000年4月。
何故16年後の今"利用促進"なのでしょうか?
内閣府のホームページによると、
認知症、知的障害その他の精神上の障害があることにより財産の管理や日常生活等に支障がある人たちを社会全体で支え合うことが、高齢社会における喫緊の課題であり、かつ、共生社会の実現に資することです。しかし、成年後見制度はこれらの人たちを支える重要な手段であるにもかかわらず十分に利用されていません。
これに鑑み、成年後見制度の利用の促進に関する法律が平成28年4月15日に公布され、同年5月13日に施行されました。 <内閣府 成年後見制度利用促進より引用>
折角ある制度が今になっても活用されていなかったようです。
この法律を作って成年後見制度を後押ししないといけないほど、
日本の高齢化は加速していることを改めて感じました。
高齢化社会といえば、
8月の新設件名に「ひとり暮らし高齢者」もありましたが、
件名は時代の鏡という表現が怖いくらい一致する月でもあった気がします。
是非、『週刊新刊全点案内』でご覧いただければと思います。
なお「成年後見制度利用促進法」の正式名称は
「成年後見制度の利用の促進に関する法律」。
こちらは件名典拠ファイルでは参照形で採用しています。