TRCの本社からほど遠くないところに根津神社があります。森鴎外や夏目漱石などといった文豪の作品にも「根津権現」として登場する東京十社のうちのひとつ。春先に京都の伏見稲荷大社にいった際、千本鳥居の霊験あらたかな空気に感激しました。根津神社にもそんな千本鳥居があると知ったのですが恥ずかしながら未だ行ったことがなく。来週の17,18日には江戸三大祭のひとつである例大祭が行われかなり賑わいそうなので、とても心惹かれています。
さて典拠班では日々個人の典拠ファイル以外にも団体の典拠ファイルも作成しています。神社仏閣も例外ではありません。著者としてだけではなく図書の中で件名(主題)として現れることもあります。そんな寺社を典拠するときに強い味方として頼りにしている参考資料のひとつがこちら。
神社寺院名よみかた辞典 日外アソシエーツ
資料名の通り、全国の神社やお寺の名称、読み方や宗派や本尊、所在地などが記載されている資料です。寺社は全国各地に分社や末寺があり、同名の寺社も多数存在しているため、情報が少ないと区別するのが大変です。この資料では五十音順に列記されているので同名の寺社も通覧することもできます。
ちなみに根津神社の典拠ファイルはまだありませんが、伏見稲荷大社のファイルはあります。
現在はオンラインのデータベースで代替利用することができるようになったこと、またインターネットの普及で各寺社のホームページにアクセスし容易に情報を得ることができるようになったことなどもあり、あまりこちらの冊子自体を見に行くことはなくなりましたが、それでも典拠班にとってなくてはならない年季の入った参考資料のひとつです。