夏も終わりすっかり秋らしい空気になってきた今日この頃、毎季節ごとの恒例となってきましたADEAC公開情報をお送りします。
今回は8月より新たにADEACで公開が始まった3つの機関をご紹介します。
■北杜市立図書館 金田一春彦記念図書館アーカイブ(8月4日プレ公開)
言語学者・国語学者の金田一春彦さんと平山輝男さんの調査・研究資料などをデジタル化し公開しています。
紙媒体の調査資料の高精細画像などはもちろんのこと、方言の聞き取り調査のために録音された音声資料も公開しています。
実際にお二人が調査していた方言についてどんなしゃべり方なのかどんなアクセントなのか、文字で見るだけではどうしてもわかりづらい部分も音声で聞いてみるとすぐにわかります。
貴重な講演・講義が録音された音声資料も公開していますので、ご興味のある方はぜひお聴きください。
今回はプレ公開ということでほんの一部の資料のみ先行して公開しています。
来年度の本公開の際にはさらに多くの資料を追加公開される予定ですのでぜひお楽しみに!
■下松市 郷土資料・文化遺産デジタルアーカイブ(8月31日公開)
下松市史をはじめとした郷土関係図書9冊と文化財や歴史資料などさまざまな資料をデジタル化し公開しています。
花岡八幡宮に奉納されている刃渡り3メートルを超える太刀や、歌舞伎や人形浄瑠璃の様子が描かれている幅4メートル弱ある絵馬などの貴重な文化財の高精彩画像を見るだけでも楽しめますが、
さらに各文化財について触れられている図書の該当ページも読むことができますので
高精細画像を見てより詳しく知りたいと思った方はぜひ図書のページもご覧ください。
さらに市史に登場する下松市ゆかりの人物の紹介ページや、その人物ゆかりの地を案内する地図も掲載されています。
いろいろな視点から楽しんで学ぶことのできるアーカイブとなっています。
■東広島市立図書館 東広島市デジタルアーカイブ(9月15日公開)
最後にご紹介しますのは先週公開されたばかりの東広島市デジタルアーカイブです。
東広島郷土史研究会が平成27年に発刊した『東広島市の石造物』を全文デジタル化し公開しています。
石仏や石灯籠から石垣や石庭、日常生活品から建造物まで幅広い範囲の石造物の調査結果が写真とともに紹介されています。
石造物という視点から歴史や民俗について知り、楽しむことができる資料です。
さて、今回は以上の3つの機関をご紹介いたしました。
他にも追加公開された資料や画面が見やすく更新された機関もあります。
これから年度末に向けてますます忙しくなっていくADEACチーム、今後どんどん新しいアーカイブや資料が公開される予定ですのでご期待下さい。