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本日は週刊新刊全点案内1986号の発行日です。
掲載件数は1283件でした。

今月の表紙はこちら。

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*こんな本がありました*

病気を描くシェイクスピア

堀田饒(著)
ホーム社(2016.10)

今年はシェイクスピア没後400年。
シェイクスピアが生きたエリザベス朝時代の医療と暮らしを、
シェイクスピア作品に登場する病気を題材にして紹介します。

例えば歯に関するもの。

「から騒ぎ」では、若い貴族が「アジアの極東へ楊枝取りに」
と言う場面が出てきます。

当時は羽根か木で作られた爪楊枝が使われていたそうですが、
なかでも極東の地アジアのものが良いものとして、
そのころのイギリスでは広く知られていたようです。

当時使われていた歯の漂白剤(イカの骨から作られたもの)や、
歯磨粉(クローブやキダチハッカなど)のことも紹介されています。

この他にも、梅毒や黒死病、マラリア、怪しい医療術などなど。
時代に特徴的なものがとりあげられています。


今週号には

描かれた病

リチャード・バーネット(著)
河出書房新社(2016.11)

という本もありました。
こちらはカラー写真の無い時代に描かれた医学書の挿画を集めたもの。
表紙の女性(これは罹患後の姿だそう)の罹患前の絵も収録されているのですが、その落差がすごい。
美しくて恐ろしいです。

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