本日は週刊新刊全点案内1986号の発行日です。
掲載件数は1283件でした。
今月の表紙はこちら。
*こんな本がありました*
今年はシェイクスピア没後400年。
シェイクスピアが生きたエリザベス朝時代の医療と暮らしを、
シェイクスピア作品に登場する病気を題材にして紹介します。
例えば歯に関するもの。
「から騒ぎ」では、若い貴族が「アジアの極東へ楊枝取りに」
と言う場面が出てきます。
当時は羽根か木で作られた爪楊枝が使われていたそうですが、
なかでも極東の地アジアのものが良いものとして、
そのころのイギリスでは広く知られていたようです。
当時使われていた歯の漂白剤(イカの骨から作られたもの)や、
歯磨粉(クローブやキダチハッカなど)のことも紹介されています。
この他にも、梅毒や黒死病、マラリア、怪しい医療術などなど。
時代に特徴的なものがとりあげられています。
今週号には
「描かれた病」
という本もありました。
こちらはカラー写真の無い時代に描かれた医学書の挿画を集めたもの。
表紙の女性(これは罹患後の姿だそう)の罹患前の絵も収録されているのですが、その落差がすごい。
美しくて恐ろしいです。