本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
12月は9件の件名を新設しました。その中に「電子決済」があります。
件名「電子マネー」はすでにありますが、「電子決済」は電子マネーをはじめ、オンラインバンキング、ネットショッピングなど、電子的なデータのやり取りで代金の決済を行うことを指します。
子どものころ、親がチェックライターを使って小切手に印字しているのを見て、「これがお金になるの!?」とびっくりした記憶があります。ネットショッピングでクレジットカード番号をおそるおそる入力していたのもついこの間のような...。
今ではキャッシュレスはごく当たり前になりました。2020年には電子決済比率が30%に迫るという予測もあります。生まれた時からSuicaやEdyといった電子マネーがあり、家から出なくても買い物できるのが日常という今の子どもたちが大人になるころには、現金を使う場面の方が少なくなるでしょう。
さて、そんな未来のお正月、はたしてお年玉は現金でしょうか?それとも電子マネー?
渡されたぽち袋の厚みで「もしや福澤諭吉...っ!」(そんな時はたいてい新渡戸稲造)と一喜一憂したり、お年玉の総額を数えるときのワクワク感も、お金が目に見えて触れる「モノ」だからこその体験ですよね。お年玉をあげる側も、現金のほうが「あげる喜び」を感じられる気がします。
振込のために銀行ATMに行列したり、ネットショッピングができない時代には戻りたくありませんが、お年玉はこれからも「電子ではなく現金で」という習慣が残れば良いなぁと思います。