NDC(日本十進分類法)10版の変更点と、それに伴うTRC MARCの適用をご紹介する企画、第4回は2類です。
2類では非常に大きな変更点があります。
それは、「211/219 日本の各地域の歴史」で時代区分が可能になったということ。
-02 原始時代
-03 古代
-04 中世
-05 近世
-06 近代
以上のような時代区分が追加されましたので、TRC MARCではこれを適用いたします。
例えば、古代の東京都を扱った本の場合、分類は東京都の歴史である213.6に、古代の時代区分03を付与した213.603となります。
沖縄県の時代区分は、他の地方とは別に独自に設定されています。
5桁目以降での変更ですので、背ラベル等に影響が出ることはあまりないかと思いますが、郷土資料など同じ地域の資料を時代ごとに分けたい場合、この時代区分を採用していただくと便利ですね。
それから、210.025の考古学の注記が変更になりました。
9版では「個々の遺跡・遺物に関するものは,日本史の特定の時代に収める」となっていましたが、10版では、「特定の地域全般に関するものおよび個々の遺跡・遺物に関するものは,211/219に収める;ただし,個々の遺跡・遺物に関するものでも一国の歴史に関係ある遺跡・遺物は,日本史の特定の時代に収める」となっています。
しかしTRC MARCでは、MARCニュースで実施したアンケートの結果や、「一国の歴史に関係ある」という基準が明確でないことなどを踏まえまして、10版で変更された注記は採用せず、9版を踏襲することにいたしました。
したがってこれまで通り、個々の遺跡・遺物については、日本史の特定の時代になりますので、ご留意いただければと思います。
次回、3類の変更点は2月27日(月)に掲載いたします。