先日、国立新美術館で開催されている「ミュシャ展」に行きました。話題の展覧会とあって大盛況だったので、人々の間をうろうろしながら近づいたり、離れたり(大きいものは高さ6メートルもあります)。
ミュシャ独特の色彩や世界観と、スラブの歴史のうねりに圧倒されて大満足でした。
せっかくなので図録も買おうかなと思ったのですが、売店の行列の長さにちょっとくじけてしまいました。
(むしろ売店が一番混んでいた。さすがミュシャ...)
さいわい「ミュシャ展」は図録が市販されているので会場外でも購入できます。
「ミュシャ展 国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業」
月末にお届けしているMARCや検索のはなし。
今回は展覧会図録のMARCについてとりあげます。
展覧会図録のMARCに入っている特徴的な項目として「会期・会場に関する注記」「展覧会会場標目」「別置記号」「資料形式」があります。
ミュシャ展の図録の場合はこんな形です
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会期・会場に関する注記:会期・会場:2017年3月8日-6月5日 国立新美術館 主催:国立新美術館ほか
展覧会会場標目(漢字形):国立新美術館
展覧会会場標目(カタカナ形):コクリツ/シン/ビジュツカン
別置記号:T
資料形式:T11;展覧会カタログ
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「会期・会場に関する注記」には展覧会がいつ・どこで開催されたのか、「展覧会会場標目」には会場名を団体名典拠ファイルに準拠して入力します。これを使えば、展覧会の名前を忘れてしまっても、会場名(は覚えていることが多いですね)を手掛かりに検索ができます。
※ただし会期・会場が複数ある巡回展の場合は、会場が2つまでなら2つとも注記しますが、3つ以上の場合は最初の1か所のあとに「ほか」と入れる形で注記しています。
また、特に会場など指定せず図録を色々探したいという場合は「別置記号」または「資料形式」から検索することができます。
(件数が多いのでご注意)
最近は「ミュシャ展」のように図録を市販するケースが増えてきましたが、市販せずにその会場限定で販売される図録も多いものです。そうしたものは入手が難しく、なかなか網羅的にMARCを作成することはできないのですが、図録を収集していらっしゃる図書館からお預かりしてMARCを作成しているケースもあります。