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図書館は薬局だった!

本日は週刊新刊全点案内2018号の発行日です。
掲載件数は1408件でした。


*こんな本がありました*

「文学効能事典 あなたの悩みに効く小説」

エラ・バーサド スーザン・エルダキン(著)
フィルムアート社(2017.6)

ありとあらゆる「○○なとき」に読みたい本・読むべき本を処方してくれるこちらの一冊。
著者は読書療法士(ビブリオセラピスト)のお二人。
読書療法とはそもそも神経症などの治療に読書を使うことを指すそうですが、
この本では神経症に限らない様々な心身の不調や人生の悩みに対して適切「小説」を処方すること、と定義しています。

「インフルエンザにかかったとき」「車酔いのとき」「歯が痛いとき」など具体的な身体の不調もあれば、
「絶望したとき」「思いっきり泣きたいとき」のように気分や感情に合わせた処方もしてくれます。


「陶磁器を壊してしまったとき」という具体的かつ限定的すぎるシチュエーションや「自分の鼻が嫌いなとき」といった慢性的な悩み(?)まで網羅。
なぜその症状に処方されたのか気になって読んでしまいそう。

個人的に目次を見ていて一番気になったのは「ネクタイに卵がついていたとき」。
一体どんな本を処方してくれるんだ...?と思ってページをめくると、ローズ・トレイメンの「道化と王」でした。
今後の人生でネクタイに卵がついていたときは、この本を読みたいと思います。

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