フセンの思い出
こんにちは。内容目次 渡辺です。
10月の雑記テーマは「わたしの新人時代」です。
先日、高田も書いていましたが、私も、新人時代と言われて一番に思い出すのは、入社初日に行った社員旅行です。
宿泊先の部屋に入り、少しホッとした時、衝撃の光景が目に入りました。
同室の先輩が、おもむろにカバンからゲラと赤ペンとフセンを取りだして一心不乱に校正を始めたのです。
驚いてボーっと見つめる私に、別の先輩が「気にしなくていいよ。私たちはお茶でも飲もう」と言ってくださったのですが、隣で仕事をしている人がいるのに、新人の私がのんびりするだなんて気が気ではありません。
データ部にとって3月末から4月にかけては超繁忙期。終わらなかった仕事を旅行先にまで持参してしていたのです。ゲラと格闘する先輩の背中には、何としても夕食までには仕上げる!という気迫がこもっていたと思います。
社会人って大変なんだなと実感した出来事で、忘れられない光景です。
データ部の校正作業には必需品ともいえるフセン。
私の新人時代には、ポストイットなどという便利なものはなく
フセンは、大量に余っていた紙束を再利用して、手作りしていました。
業務用の大きな裁断機を使って、B5サイズくらいの紙束をフセンの幅に細長く切っていきます。電動でスパっと切れるため、不器用な私は、指を切ってしまわないように毎回ビクビクしながら作っていました。
この手作りフセンは、糊こそついていませんでしたがミシン目がちゃんと入っていて、とても重宝していました。いつぐらいまで使っていたのでしょうか。気づいたら、色とりどりのポストイットを使うようになっていました。