« きょうのデータ部☆(11/22) | メイン | 「図書」と「史料」 »

版といってもいろいろで ~MARCや検索の話~

岩波書店の「広辞苑」。10年ぶりの改訂の第7版が来年1月に発売されるそうですね。いろいろな番組で話題になっているようで、TOOLiのTV情報検索にもたびたび出現しています。


さて、今回は版表示について。
前に出た本と違っていますよ、という意味でつけられることの多い版表示。しかし、一口に「○○版」と言っても、違いの意味合いは様々で、TRC MARCでは入力する場所(MARCタグ)が違ってきます。

版表示について入力するMARCタグは主に2ヶ所。

★265A「版表示」:前に出たものの印刷原版に削除、追加、変更がありますなどという場合はここに
 例)改訂版・増補版・第2版など

★265B「特殊な版表示」:前に出たものと印刷原版は変わらないけど、外装等に違いがありますなどという場合はここに
 例)豪華版・新装版・コンパクト版・愛蔵版など


しかし「○○版」がすべてこのどちらかに入っているかというと、そうではありません。
カラーページという意味のカラー版、子ども向けのやさしい内容という意味のジュニア版、いろいろ収録されていますという意味の完全版などなど・・・上記の2つのどちらでもない「○○版」は、251B「タイトル関連情報」に入れることもあります。

また2017年度版、2018最新保存版、音楽編平成29年版など、年次・回次をあらわす「○○版」は251D「部編名,巻次,回次,年次等」に入力します。

新しい版の発売を前に「広辞苑 第6版机上版」のMARCを見てみますと、「第6版」は265A、大型の「机上版」は265Bに入力しています。
岩波書店のサイトを見てみますと「第六版よりも一四〇ページ増加、しかし厚さは変わりません」とありました。収録語数を増やしつつ、辞書として使いやすい形状を保つべく、厚くならないように作り手側は工夫しているんですね。

コメントを投稿

(投稿されたコメントは、TRCデータ部の営業時間内にアップいたします。投稿から掲載までお待ちいただく場合がありますがご了承ください。なお、メールアドレスはTRCデータ部から直接ご連絡する場合にのみ使用いたします。第三者への公開・提供はいたしません。)

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク