明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
1月は9件の件名を新設しました。そのひとつに「金継ぎ」があります。
「金継ぎ」とは、欠けたり割れたりした陶磁器を漆で接着し、継ぎ目を金や銀などの粉で飾る手法のこと。みなさんは、金の線が入ったお茶碗や湯飲みなどを見かけたことはないでしょうか。
私も実際に画像を見るまでピンとこなかったのですが、調べてみると「確かに、こういうお茶碗見たことある!」と、ようやく気付くことができました。それと同時に、「あれって、直したものだったんだ...」という驚きも。あまりに違和感のない綺麗な装飾なので、元からそういうものなのかと思っていました。
欠けたものを直すと同時にまた違った美しさを引き立てる、まさに一石二鳥の技術ですね。
でもこれってやっぱり達人の技術なのでは?と思って調べてみると、どうやらワークショップで金継ぎを学ぶことができるところもある様子。さらに、こんな本も出ています。
実業之日本社(2018.1)
「このお茶碗、欠けてしまったけど気に入ってるんだよな...」といったお悩みも、自分で金継ぎができるようになれば解決するかもしれませんね。