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興味は山々

本日は「週刊新刊全点案内」2053号の発行日です。
掲載件数は1325件でした。

*こんな本がありました*

日本の山と海岸 成り立ちから楽しむ自然景観

島津光夫(著)
築地書館(2018.3)

岩石や地質などの地学を中心に山と海岸の自然景観を解説しています。
山の本は数多ありますが、登山ガイド本や紀行文が多く、意外なことに地学の視点で1冊の本になっているものは少ないようです。
景勝地を訪れたり山登りをする際に、その地形のなりたちを知っているとより深い楽しみ方ができそうですね。

さてこちらの本の目次を見て、「東北地方の山、フォッサマグナ地域の山、中部地方の山、新潟県の山、北海道の山、西日本の山...」あれ関東地方がない...そうか関東平野か...と思っていたところ、同じ2053号にこんな本が。


東京まちなか超低山 50メートル以下、都会の名山100を登る

中村みつを(絵と文)
ぺりかん社(2018.3)

これまた珍しい切り口の山の本です。
超低山とはなんぞや?
「標高は100メートル以下、比高(山頂と登山口との標高差)でいえば50メートルに満たないものとした」「平均高低差は10メートルぐらい。登山に要する平均時間は2、3分ほど。短いものだと30秒」とのこと。
もはや山というより坂では、と思ったりもしましたが、前述の「日本の山と海岸」でも山とは「まわりの土地より高い部分」とのことですので、"超"低山といえども山で問題なし。
愛宕山、飛鳥山、待乳山などの"天然の山"だけでなく、築山や富士塚なども含めて紹介しています。
TRC本社のある東京都文京区の最高峰は築山・藤代峠だそう。なんと、先日春の名所としてとりあげた六義園内でした。
「下町アルプス」「代官山トレイル」などの見立てもなにやら面白そうです。

あたたかい日も増えてきましたし、色々な切り口の本で知識を得て山に出かけるのもよさそうです。ただ個人的にはスギ花粉の飛散がおさまってからにしようかと...。

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