「内容細目」って何でしょう?
どんな図書が「内容細目作成対象」なのでしょう?
あらためておさらいしてみます。
小説集、論文集など独立した作品を集めた形式の図書は、その内容1作品ごとに検索ができるように内容細目ファイルを作っています。
作品ごとにヨミを付し、著者の典拠もおこなって、典拠ファイルにリンクしてあります。
これにより、MARCにあらわれない作品の一編一編のタイトルを探すことができます。
またMARCに責任表示として採用されていない著者の作品も、典拠ファイルと内容細目ファイルで一網打尽にできます。
ページ数もあるので、作品のボリュームもわかりますよ。
いくつか例をご覧に入れます。
どんなお話が収録されているのかがわかります。
『吉本隆明全集 1』
王道の個人全集です。すべてMARCの著者の作品なので、作品ごとに責任表示はありません。
一方、個人全集のなかでも、こちらのようにいろんな著者が関わっている場合には、作品ごとに責任表示があります。
夏目漱石と交際のあった人たちによる文章がたくさん収録されています。
こんなに細かく 一人一人、典拠されています。
TOOLiでも、ぜひご覧ください。
論文集でよくあるのは「○○先生古稀記念論文集」というようなもの。
弟子筋の研究者たちがこぞって論文を寄稿しています。
それぞれ独立した内容の論文なので、内容細目を作成します。
こちらは対談集。ホスト役の高峰秀子さんはMARCの著者、ゲストの方々は内容細目のほうに著者として記録されます。
『高峰秀子と十二人の女たち』
単行本としては、絶版や品切れで入手不可能なものも、全集なら読めます。
この著者のことを全て知りたい!にも応えます。
内容細目ファイルは、読書や調べ物をディープにしてくれるツール。
ぜひご活用ください。