5月の雑記は「集めています(した)」をテーマにお送りします。
集める、といえば。
毎年決まった時期になると、小学生の息子がいそいそと集め出すものがあります。それは、スタンプ。毎年1月~2月に、JR東日本が東京近郊で実施するスタンプラリーがものすごく好きなのです。
息子とスタンプラリーとの出会いは4年前に遡ります。その年のスタンプラリーのキャラクターはウルトラマン。ウルトラ怪獣が好きだった息子(当時保育園の年中組)は、駅でもらってきた路線図を1日中眺め、どの駅にどの怪獣(またはウルトラマン)がいるか(何のスタンプが置いてあるか)を完全に頭に叩き込んでいました。最初の年は始めるのが遅かったため、それほどスタンプを集めることはできませんでしたが、翌年(2年続けてまたウルトラマン)はなんと65駅全駅制覇。しかも、去年の駅と怪獣の組み合わせを覚えていて、「きょねんこのえきはウー(怪獣の名前)だったのにね!」などと言いながら嬉々として回っていました。その次のドラゴンボールも全駅制覇。
しかし...このスタンプラリー、つきあわされる親にしてみると、苦行以外の何ものでもないのです。極寒の1月~2月、全駅制覇するためには、茨城県の取手や羽田空港にまで行かなくてはなりません。しかも、取手まで行って何をするわけでもなく、改札を出てスタンプを押して、また改札を入って電車に乗るだけ。階段の上り下りだけでも相当な運動量。それを息子は淡々とこなすのです。何が彼を突き動かすのか...。
今年、もうこりごりだった親たちはスタンプラリーが実施されていることをひた隠しにし、息子をJRの駅に近づけない作戦に出ました。ところが、もう少しでスタンプラリーの期間が終了する、という頃になってどうしてもJRの駅を使わなくてはいけないことになり...案の定息子は気づき...しかも大好きなガンダムだったこともあり...なんで教えてくれなかったのだとひどく怒られました。そして、全駅制覇は到底無理でしたがそこそこ回らされました(笑)
全駅制覇の景品が目的ではないのです。ただ単に、全てのスタンプを押したい、集めたい。それだけが彼を動かしているのだと思います。そこに集めるべきスタンプがあるから。
四国八十八カ所お遍路とか、御朱印帳でいろんな寺社をまわるとか、それらはもっと宗教的な意味があるのだと思いますが、ブームになっているということは集めること好きな人、やはり多いんですかね。息子、将来やってそう...。とりあえず、こんな本、プレゼントしておこうかな。