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身近?よく知らない?

本日は週刊新刊全点案内2074号の発行日です。
掲載件数は1220件でした。


*こんな本がありました*


旅行先でテレビをつけるたびに
「そうだチャンネルも番組も違うんだった」となります。
私同様、在住の地域のテレビ局以外に触れる機会はあまりない、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。


ローカルテレビの60年 地域に生きるメディアの証言集

日本大学法学部新聞学研究所(監修)米倉律・小林義寛・小川浩一(編)
森話社(2018.8)


こちらの本の巻末のテレビネットワーク図を見て「民放って130社近くもあるのか!」と驚いてしまいました。

全国のキー局ではない民間放送の中から、北海道放送、IBC岩手放送、山形放送、福島テレビ、新潟放送、山梨放送、中国放送、南海放送、高知放送、熊本放送、南日本放送、沖縄テレビ放送の12局にヒアリング、インタビューした一冊。
いずれも1950年代から60年代までに開設の、各地方での最初の地方民間放送局とのこと。
局の開設や運営、自主番組制作などに実際にたずさわった、あるいは、現在たずさわっている方たちの証言でローカルテレビの軌跡をたどっています。

メディア研究にはまったく詳しくない私でも、当事者の語りにはひきこまれるものがあります。
その地域ならではの話がある一方で、インタビュー集としてまとめて読むと見えてくる全国共通の課題もあり...
日本でのテレビ放送開始から半世紀以上たち、テレビをとりまく状況も変っていくなかで、今でなければ残せない記録かもしれません。

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