日本には実にさまざまな「○○の日」があります。国民の祝日に制定されている「○○の日」のほかにも、立春、啓蟄などの二十四節気から、防災の日(9月1日)など歴史的な出来事にちなんで決められた日、納豆の日(7月10日)、野菜の日(8月31日)など数字の語呂合わせによるものまでさまざまです。今日が何の日なのかを調べ、それに関する本を紹介してしまおうというこの新企画(不定期掲載)。第1回目の今日、9月10日は...「下水道の日」だそうです。
最近よく新たに制定されている「○○の日」に比べると長い歴史をもつ記念日で、1961年に制定されました。当時の日本での下水道の普及率はなんと、6%! 全国的な下水道の普及をアピールするため、当時下水道を所管していた建設省(現・国土交通省)などが中心となって制定したそうです。「雨水の排除」という下水道の役割を念頭に、大きな台風を警戒する必要があるとされた二百二十日(にひゃくはつか・立春から数えて220日め)の9月10日が選ばれたということ。
TRCの件名にも「下水道」がありますので、その件名を使って検索をしてみました。下水道の事業年報や、下水道工事の実務書などが多いですが、こんな本もありました。
「水はどこから来るのか? 水道・下水道のひみつをさぐろう」
(楽しい調べ学習シリーズ)
「下水道映画を探検する」
(星海社新書)
「pen+ 大いなる可能性を秘めた下水道のミライ」
(MEDIA HOUSE MOOK)
なんて深い下水道の世界!
下水道の日制定から57年が経った現在、日本の下水道の普及率は78.8%だそうです。実は、ほぼ100%に近いんじゃないかと予想をしながら調べた私、この数字にちょっと驚きでした。
大きな爪跡を残した先週の台風21号や、7月には西日本豪雨もありました。改めて、下水道の大切さを考えさせられます。これまでほとんど意識することがありませんでしたが、下水道のおかげで、毎日不自由なく暮らせていることに感謝し、未来の下水道の可能性に注目していきたいと思います。