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記憶"に"固執

本日は「週刊新刊全点案内」2091号の発行日です。
掲載件数は1405件でした。


*こんな本がありました*

「記憶術全史 ムネモシュネの饗宴」
(講談社選書メチエ)

桑木野幸司(著)
講談社(2018.12)


12月は何かと忙しいもの。
やらなければならないことが多く、
何か忘れてないかしら?と手帳やメモを何度も確認。
なるほど「師走」という呼び名も付くわけだ...と一人納得する日々です。

そんな時に目にとまったのがこの本。
「記憶術」...なんとも魅力的な響き。
「記憶」と「場所」との結びつきを利用して
膨大な記憶を上手に整理・利用できるようにするというこの技法は、
長大な弁論を暗記するために
古代ギリシアで生まれたものなのだそう。

素敵!私も学びたい!と思ったのですが
この「記憶術」、ルネサンス期に西欧で大流行しながらも
その後17世紀に入って忽然と姿を消してしまったのだとか。残念。

この本はそんな秘儀が辿った歴史を、
ルネサンス期を中心に語ったものです。
しかし、古代に生まれた技術が
ルネサンス期に入ってから流行したとは驚きです。
21世紀を生きる私も惹かれていますし、
いつの時代も「記憶」は人類にとって大きな関心事のようです。

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