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たいしたもんだ。

こんにちは。内容目次班の高田です。
1月の雑記のテーマは「本の書き出し」です。
第3回目の今日は、印象的な本の書き出しということで、多くの人が知っている作品をお届けしたいと思います。

学校の国語の授業で、教科書を読ませられる、というのがありますよね。
あれは心底嫌でした。
「では読んでください、高田さん。」
なぜ私なんですか、先生~。
どうか当たりませんようにと真剣に祈っていたのに。
なぜ私なんですか、神様~。

で、案の定、噛んだ、詰まった、間違えた。
先生がおっしゃいました。
「本によっては「オッペル」と書かれているものもあるけれど、ここは教科書どおり「オツベル」と読みましょう。最初からもう一度。」
先生の妙なフォローのせいか、男子の茶化す声がして、余計に緊張して、もう何が何だかわからないままに朗読したと思います。

その教科書はとっくの昔に処分されてしまいましたが、自宅にあった古い文庫本で確認してみると...「オッペル」と書かれています!

皆さんも、TOOLiで検索してみてください。
宮沢賢治作のこの童話は、「オツベルと象」「オッペルと象」どちらも検索結果が出てきますよ。

よくよく考えてみたら、「オツベル」「オッペル」は、書き出しというだけでなく、登場人物名であり、作品名の一部でもあり...。
宮沢賢治の研究書に、そのあたりのことが書かれているかもしれませんが、何せ調査不足で申し訳ありません。
調べるのは今後の楽しみにとっておきたいと思います。

自宅の文庫本から引用させていただきます。
(引用はすべて 
銀河鉄道の夜 童話集 他十四篇 宮沢賢治著 谷川徹三編 岩波文庫 岩波書店 1966年改版 より)


オッペルと象
   ......ある牛飼いがものがたる

  第一日曜

 オッペルときたらたいしたもんだ。稲こき器械の六台も据えつけて、のんのんのんのんのんのんと、大そろしない音をたててやっている。
(引用:同書)


↑これ、今でも暗誦できました。「第二日曜」の書き出しも、やはりリズミカルに始まります。


  第二日曜

 オッペルときたらたいしたもんだ。それにこの前稲こき小屋で、うまく自分のものにした、象もじっさいたいしたもんだ。
(引用:同書)


そして「第二日曜」は次のように締めくくられます。


 じっさい象はけいざいだよ。それというのもオッペルが、頭がよくてえらいためだ。オッペルときたらたいしたもんさ。
(引用:同書)


そうして、ここから「第五日曜」まで一気に時間が過ぎていくのです...。

今なら緊張せずに普通に朗読できるのになあ。
普通どころか、牛飼いになりきって(!?)読めそうな気がします。

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