1月の雑記のテーマは「本の書き出し」です。
何か印象に残っている書き出しあったかな、と記憶を探ったのですが、でてくるのが
「いずれのおおんときにか にょうごこういあまたさぶらいけるなかに...」
「ぎおんしょうじゃのかねのこえ しょぎょうむじょうのひびきあり...」
「つれづれなるままに ひぐらしすずりにむかい...」
何時代人なのでしょう私は。
もうちょっと新しいのは...と頭をひねると
「わがはいはねこである なまえはまだない」
「きそじはすべてやまのなかである」
そこまで時代が飛んでしまうとは。
国語教科書しか読んでこなかったのかといったラインナップにあきれればいいのか、なにはともあれ覚えていた自分をほめてやればいいのか。
とりあえず、おそるべし10代の記憶力。今頭につめこんでも、絶対無理ですね。
なぜオールかな、しかも現代かな遣いかと疑問をもった方もいらっしゃると思いますが、これは私の脳内で音で再生されたものを書き出したためです。
古文の授業で何度も何度も同じ部分を音読していたたためでしょう、音で記憶しているようです。おそらく漢字かなまじり、古典仮名遣いだったはずですが、テキストの表記のほうはさっぱり覚えていません。
すごいのは10代の私の脳みそではなくて音読の効果かも。
そういえば、古文の授業「平家物語」にいたっては、一人ひとり先生の前にいって暗唱するテストがありました。
いまだに「...ひとえにかぜのまえのちりにおなじ」まで言えますが、ついでに緊張までよみがえります。そこまでセットで出てこなくていいのに。
さて、1月の雑記のテーマ「本の書き出し」は年の始めにかけて、ということなのですが、もう一つかさねて<物語の出で来はじめのおや>「竹取物語」のはじめは・・・?
こちらも私の音声記憶版。
「いまはむかしたけとりのおきなというものありけり のやまにまじりてたけをとりつつよろずのことにつかいたり なをばさぬきのみやっことなんいいける...」
これ正確に覚えているのかな、といった私のような人むけに(?)こんな本もありました。
本文から作品名を知りたい方にも!
「文学作品書き出し事典」