いよいよ新元号「令和」が発表されましたね。
ちょうど桜の綺麗な季節で、
典拠(日頃ニュースで見ない身近なワードに典拠班が大いに沸きました)が日本最古の歌集である万葉集。
「日本」というイメージを、強く感じるのは私だけではないはずです。
さて、そんな晴々しい世間を横目に見つつ、典拠班は現在、週刊新刊全点案内2105号(4/2発行)でご案内した「新天皇即位に伴うMARC等の訂正」に向けて全力疾走中です。
今回は、こちらの方々の典拠ファイルの統一形が変わり、MARCにも訂正が入ります。
訂正前 | 訂正後 |
天皇 | →上皇陛下 |
皇后 | →上皇后陛下 |
皇太子 | →天皇陛下 |
皇太子妃 | →皇后陛下 |
敬宮愛子 | →愛子内親王殿下 |
秋篠宮/文仁 | →秋篠宮皇嗣殿下 |
秋篠宮/紀子 | →秋篠宮皇嗣妃殿下 |
訂正後の名称に「陛下」「殿下」などが入っているのは「日本目録規則 2018 年版 #6.1.5.7 天皇・皇族の名称」に準拠したためです。
ぱっと見でも関連書籍が多そうとみて頂けるかと思いますが、その通りです。こちらの方々が責任表示、個人件名として含まれているMARCは図書だけでも400件を超えます。しかも、今まさに急増中です。
お問い合わせを頂く機会が多いので、データ部ログでも簡単にQ&Aを載せてみます。
Q.統一形を訂正するとどうなるの?
A.現在の皇后陛下美智子さまを例にすると、美智子さまについて書かれた本の4月までのMARCの個人件名は「皇后」。5月以降、美智子さまについて書かれた本は「上皇后陛下」という新しい名称が個人件名になります。5月以降のMARCでは最新の名称で検索することが可能になります。
Q.図書館でも何か対応が必要ですか?
A.4月以前にご提供したMARCの個人件名は「皇后」のままですので、5月以降美智子さまに関する図書全てを「上皇后陛下」で検索可能にするためには、図書館で蔵書データに修正を加えて頂く必要があります。
Q.何百件も手作業で修正しなければいけないの!?
A.TRC MARCや周辺ファイルには、絶え間なく様々な更新がかかっています。そうした更新をもれなく蔵書データに反映していただくために「更新データ」という仕組みがあり、図書館システムに更新データを取り込むことで、簡単に間違いなく全ての修正を蔵書データに反映していただくことができます。
訂正の詳細については、週刊新刊全点案内2105号(4/2発行)に同封の「2019年5月新天皇即位に伴うMARC等の訂正につきまして」をご覧ください。TOOLiの「お知らせ」にも同じ内容を掲載しております。