こんにちは!
前回に続き、3月8日以降に新規公開となったADEAC参加機関4つをご紹介します。
◇『京都女子大学/京都女子大学図書館所蔵 淀藩士上月家文書』新規(3月8日新規公開)
京都女子大学図書館が所蔵する「淀藩士上月家文書」から4点の目録・原本画像・翻刻を公開しています。
そのうち『大儀院様御代被仰出書集 壱』のビューアでは、原本画像と翻刻文を、透過率を調整しながら重ねて、あるいは左右に並べてご覧いただけます。
◇『昭島市デジタルアーカイブズ/あきしま 水と記憶の物語』新規(3月16日新規公開)
水とのかかわりを軸に編まれてきた昭島市の歴史を「水と記憶」をテーマに時代または空間から辿るアーカイブです。キーワードや年表、フリーワード検索から興味のあるテーマについて調べることも可能です。動画、写真、3Dパノラマなどざまざまな形式の資料がご利用いただけます。
レファレンスや調べ学習での活用はもちろん、歴史散歩(リアルでもバーチャルでも)にもご活用いただけます。
昭島市の自然と文化の魅力が詰まったオープニングムービーも必見です!
◇『多古(たこ)町/多古町デジタルアーカイブ』新規(4月1日新規公開)
『多古町史』の「通史編」をフルテキスト化したほか、「地域史編」については地域ごとの本文テキスト、小字一覧や関連資料へのリンクをまとめた一覧画面をご用意しました。
町史・年表、豊富な地図・絵図を組み合わせて閲覧することで、多古町の歴史について多角的に学ぶことができるデジタルアーカイブです。
3Dを含む各種文化財のビューア(詳細な解説付き)や「多古町名所百選」、町歩きのおともに役立つ「石造物等所在図」と「多古町全図」の重ね地図など、多古町の魅力を感じるのにうってつけな資料も数多くデジタル化しています。
◇『同志社大学・京都府立図書館共同事業/京都府立図書館貴重書コレクション』新規(3月29日新規公開)
明治期から第二次世界大戦後の日本占領下の時期に、主として外国人を対象として作成された書物28点をデジタル化、公開しました。日本にお住まいの外国の方や留学生の方に、読み物としてもお勧めできる資料群です。
また、このデジタルアーカイブでは今後の世界標準となることが予想されるIIIF(トリプルアイエフ)、CC0(シーシーゼロ)、DOI(ディーオーアイ)といった技術や規格に対応しています。
【技術担当者による説明】
IIIF(トリプルアイエフ International Image Interoperability Framework)
簡単なマウス操作で自由に画像を動かしたり、拡大縮小したり
世界中で公開されているデータを並べて比較できるような仕組みがIIIFです。
大学を中心に、世界中で急速に広まっています。
Universal Viewer、Mirador(ミラドー)という2つの代表的なビューアが使えます。
CC0(シーシーゼロ)
最近、自由に二次利用等ができることを明示したデータ公開が増えつつあります。
その中でも一番自由に利用できるのがCC0(著作権等の権利を可能な限り放棄)です。
既にそのようなデータを使ってTシャツやバッグにプリントしたり、着物の帯を作った話もあるようです。
今回の公開資料についても、IIIFの閲覧ソフトからダウンロードできるデータはすべてCC0です。
DOI(ディーオーアイ Digital Object Identifier)
レファレンスに使っていたwebページのURLが変わっていて困った、ということはありませんか?
URLは変わるもので仕方ありませんが、その変わるURLを固定する番号がDOIです。
目録やコンテンツにDOIを付けると、URLが変わってしまうことを心配することなく
それにアクセスできるようになります。そのDOIはちゃんと覚えておかなければいけませんが...
次週は大きなリニューアルや大規模な資料の追加があった機関を紹介していきます。
4/22(月)の更新になります。お楽しみに!