今月の雑記のテーマは、平成振り返り。
社歴の長いデータ部メンバーが、それぞれ平成を振り返ってみます。
入社してすぐの平成の初めころ、データ部は倉庫だったビルの4Fで、
むかしばなし<2>にもあるとおり、ほとんどが手書きの世界でした。
なんせ、本社ビル4Fにあったデータ部のフロアには検索用の端末が
2台しかなく、あとは手書き原稿からパンチして作成されたデータに
対して、1タグずつ呼び出して修正するような端末が、たしか1台しか
ありませんでした。
検索用の端末には、ブラインドタッチで操作が早い方が、ずっと検索
(ヒットチェックや、参考データの打ち出し)をされていました。
それ以外に前データを見る手段は、部屋の真ん中に壁のように鎮座
していた本棚の、A3くらいのファイルたち(選書ファイルの形式で打ち
出しを閉じたもの)のみでした。
そのころはまだ図書だけで57万件くらいだったようですが、たっぷり
重量がありました。入力や、メンテナンスなどで、前や全体の形をみ
たい時、よくこれを見に行きました。
そしてそのころ新刊班では、随時刊行される全集の時は、少しでも早く
するために原稿用紙の毎回同じ部分が既に記入されている=台帳が
あって、次の巻がくるたびに、それをコピーして原稿を作成していて
その台帳が、たしか??出版者ごとに置かれていたと...。
また典拠班では、まだ1人1人の典拠がまだカードの形のみで管理
されていました。カードは、目録カードに手書きか、原稿をコピーして
典拠の部分のみカードにはったものです。1人1人、五十音順に並べ
られたケースの中を探していたものです。そして、毎週新しい著者が
でるたびに、切り張りでカードを作って、それらはカードケースの中に、
繰りこまれていきました。
そういえば、参考図書も今以上に置かれていました。
このころからくらべると、手書き→端末→パソコンと、どんどん進化して
いき、入力作業も、典拠作業も、パソコンを使うようになって随分楽に
早くなりました。また入力件数も倍以上になり、項目もどんどん多くな
りました。
あと数年で、またどんどん変わっていくのではないでしょうか?