日本には実にさまざまな「○○の日」があります。
今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、本日は第6回目です。
ゴールデンウィークに始まる5月は、記念日がほんとうに多い!
その中で注目したのは、5月15日。
沖縄本土復帰記念日です。
1972年5月15日、沖縄の施政権がアメリカから日本に返還されました。
太平洋戦争の終戦から27年後のことです。
わたしが生まれた時、まだ沖縄はアメリカだったのでした。
中学生の頃、当時、人気が高かった灰谷健次郎の『太陽の子』という小説を読みました。
タイトルには「てだのふあ」というルビが。
それが沖縄の言葉だということも、小説の中にでてくる沖縄出身者への差別、沖縄戦を経験した人の心の病など、どれも当時のわたしには遠くて難しくてわからないことばかりでした。
大人になって、『太陽の子』に書かれていたことを少しずつ理解してきました。
大昔のことのように思っていた戦争は、自分の生まれるたった数十年前のこと。
子供のころは、数十年前が遠い昔でしたが、大人の時間感覚では、最近です。
ついこのあいだまでの戦争、沖縄の苦しみを思い起こす日です。