グローバルなお話
本日は「週刊新刊全点案内」2115号の発行日です。
掲載件数は1009件でした。
*こんな本がありました*
川田 雅直 (著)
PHPエディターズ・グループ(2019.6)
世界各国の絵本から演劇のポスター・おもちゃまで、シンデレラがモチーフの作品を1冊につめこんだ、ボリューム満点の本です。作者はなんとギネス世界記録に認定された「シンデレラ・コレクター」だそうです。
きっと多くのひとが子どもの頃に読んだであろうシンデレラですが、時代によって、あるいは地域によって、さまざまに変化してきたようです。
時代を越えて読み継がれる童話は、柔軟にその姿を変えながら伝承されていくのですね。
「シンデレラ」の成り立ちや変化、それを取り巻く人々もまた、この物語の一部なのかもしれません。
そういえば、「小学校の国語教科書は複数あるが、全ての出版社で取り扱っているのは『ごんぎつね』だけ」と、大学の先生に聞いたことがあります。
「ごんぎつね」は日本の小学校に通った人々にとって、だれもが「子どもの頃に読んだ!」と懐かしさを覚える共通の話題なのですね。
そう考えると、世界中で絵本になり、演劇や映画にもなっている「シンデレラ」は、世界の人と懐かしさを共有できるグローバルな童話ではないでしょうか。
外国語で書かれた絵本を読んで勉強したり、お互いが小さいころに読んだ内容を話し合って、展開の違いを見つけたり。
そうして外国語の世界に触れてみるのも、きっと楽しいと思います。