11月の雑記のテーマは「日本一、世界一」です。
先月、探査機「はやぶさ2」から分離した小型ロボットで、小惑星「リュウグウ」の重力を詳しく観測したと発表されましたね。はやぶさ2はこれが最後の任務で、地球への帰還に向けて年内にリュウグウを出発します。
さて、日本にはいくつかパラボラアンテナがありますが、日本一のパラボラアンテナ、それは長野県佐久市の臼田宇宙空間観測所にあります。このアンテナは約30年にわたってJAXAの深宇宙探査ミッションを支えてきました。直径は64mもあります。私はこのアンテナを見るだけのために車を飛ばして日帰りしたのですが、カーナビの通りに行くとすごい道を通らされるというので注意していたものの、案の定悪路を通ることになりました。そして、そろそろかなあと思ったその時、目の前にその姿が現れ、思わず声出ました。実際にそばまで行くとどんなに大きいか実感します。通信中のときは探査機のいる方向に動くのでわくわくします! 私が行ったときはちょうど探査機と通信中でしたので、とてもうれしく、時間を忘れてアンテナを見ていました。
現在このアンテナは老朽化のため、新しいアンテナがつくられています。新しいアンテナは直径は小さくなりますが性能は抜群です。はやぶさ2との通信開始もまもなくなのでとても楽しみです。
宇宙から地中に目を向けてみましょう。群馬県利根郡みなかみ町には日本一のモグラ駅があります。上越線の「土合駅」という駅で、「関東の駅百選」に認定されています。映画にも出てきたことがあるので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。この駅はホームが地下70mにあります。エスカレーターなどありませんから、地上の改札からまず連絡通路の24段の階段、そしてそこからホームまで実に462段を降りることになります。降りるのに10分程度かかりますが、ひんやりした誰もいないホームに行き、そしてのぼってくるというなかなか楽しい体験ができます。
どちらもお近くに行かれた時に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。