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うごく たたかう 旅をする

今月の雑記のテーマは「人形あるいはぬいぐるみ」です。

動いたらいいな。しゃべったらいいな。
人形やぬいぐるみが好きな人は、誰もが一度は願ったことがあるのではないでしょうか。
それを少しだけ叶えてくれるのが人形劇、ですよね。

子供の頃、NHKの『人形劇 三国志』がとても好きで、私が見たのは何回目かの再放送だったかと思うのですが、部活が終わったあと、家までダッシュで帰るというのを最終回まで毎週続けていたことがありました。

その後は気に入るような人形劇に出会うことは、ほとんど無かったのですが、大人になってから巡り合ったのが、
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』。
台湾の「布袋劇(ほていげき)」という伝統の人形演劇と日本との合同映像作品を、今日は紹介したいと思います。

ジャンルはといえば、武侠ファンタジー。
人形アクションと映像技術の両方を楽しむことが出来る、伝統的でかつ新たなスタイルのエンタテインメントです。
ストーリーは「東離劍遊紀」というタイトルそのものが表してくれています。
すなわち、東離という国で繰り広げられる聖剣にまつわる旅物語、といった具合。

主役は二人、謎の美丈夫・鬼鳥(きちょう)と、これまた謎めいた流浪の剣客・ 殤不患(しょうふかん)。
彼らが、兄の敵討ちと聖剣の奪還を誓う美少女・丹翡(たんひ)の助太刀となり、道中で加わる仲間たち(弓の名手、槍の達人、魔族の美女、双剣の殺し屋)と共に、敵の本拠地・七罪塔を目指すという筋書き。

どの人形も、美しい顔と丁寧に結われた髪、華麗な衣装と精巧に作られた装飾を身に着け、扱う武器までもが美しい。
陶器のようなひんやりとした肌ツヤかと思えば、なんとなく柔らかく温かそうに見えるのも不思議。
人形だから無表情なはずなのに、声優さんのセリフの無い場面でも心情を読み取れてしまうのはナゼ?

手や指先の動きも繊細です。
煙管を手にする。傘を握る。剣を掴む。盃を持つ。
いったいどんな材質で、どのような構造で作られているの?
様々な所作。優雅な振る舞い。見得もきる。
いったいどうやって操っているの?

吹きすさぶ風に、髪も衣装もなびかせて闘いにおもむく様。
ちょっと風が吹きすぎなのでは? 人形たち大丈夫? と見ている側が心配したりして(笑)。

アクションシーンは圧巻です。
全13話ですが、第1話の冒頭7分で「うーむ、見事」と思わず言いたくなるほど。

風雨あり、炎あり、砂塵にさらされ、血にまみれ...。
そうなんです、人形だけど血がどばっと出る場面もあり...。
血まみれ以外は、水も火も砂埃もホンモノに見えるのですが、本当に人形たち大丈夫?
やっぱり心配になってしまうのでした。

コメント (2)

AS 杉原:

『Thunderbolt Fantasy 』、私も大好きでした。
 宝塚や日本のアニメのような美しい顔の人形と、キラッキラの凝りまくった衣装、登場人物たちのキザな台詞と、どんどんダークになる複雑なお話。血も涙も風も爆破もありの、人形の動きと思えないアクションシーンと、人形劇は子供のものという先入観を覆す世界観でしたね。
 すごく面白い、と周囲に薦めても、武侠ファンタジー?布袋劇?となかなか興味を持ってもらえず、ガッカリしていたら、何と宝塚で舞台化されましたね!タカラジェンヌの再限度もすごくて、素敵でした。少しは認知されたでしょうか?

 中国歴史物・武侠物は、『グリーンデスティニー』や『少林寺』などドラマや映画でもたくさんあります。もうすぐディズニーの『ムーラン』実写映画も公開されます。
 小説も金庸とか古龍とか、すごく面白い作品がたくさんあるので、これをきっかけにファンが増えるといいですね。

 

内容/目次 H.T. :

コメントありがとうございます。

そうですね。
スピンオフのストーリーは映画化され、ノベライズ、コミカライズ、宝塚歌劇など、様々に展開されているようですが、もし、これをきっかけに「見てみたい」と思われた方には、まずは、オリジナルの人形劇である
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』〔第1シーズン〕をオススメします!
人形劇ならではの、ドラマでなく、アニメでもない表現と世界観を体感していただけるかと。

人形劇というと、子供向けとか女性的なイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、この作品は老若男女問わず楽しめると思います。
いやいや、人形とはいえ、首が吹っ飛んだりしますので、小さいお子様にはNGかもしれないですね。

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