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ADEAC春の公開情報その2

みなさまこんにちは、AS入江です。
今回はADEACで3月に更新されたデジタルアーカイブの中から一部をご紹介します。

『西東京市図書館/西東京市デジタルアーカイブ』(3月1日新規公開)
西東京市は田無市と保谷市の合併により2001年に誕生した自治体です。このアーカイブでは合併前に編さんされた「田無市史」・「保谷市史」をはじめ、江戸時代以来の地域資料を公開しています。
そんなコンテンツのなかで一風変わった雰囲気がある資料が「柳沢つげの手紙」です。明治初期、成立したばかりの新政府の役人として長期出張に赴いた夫・柳澤敏克に宛てて妻・つげが連日送った手紙をデジタル化し、全文を翻刻して原本と比較しながら閲覧できるようにしています。書き手の心情や当時の人々の暮らしぶりが伝わってきます。

『近江八幡市/近江八幡市歴史浪漫デジタルアーカイブ』(3月3日追加公開)
今回の更新で近江八幡に関する絵図や大正~昭和期の新聞「太湖」など見ごたえのある資料が公開されました。
そのほか、街道沿いの町としての近江八幡の魅力を伝えるページが追加されています。朝鮮通信使とのかかわりや中山道の宿場町として栄えた様子を現在の街並みの写真や解説と組み合わせて紹介しています。
「近江八幡まち探検」という子ども向けのコンテンツも新たに追加されています。朝鮮通信使の一団が練り歩く画面をクリックすると場所に応じた解説が表示され、楽しく町について学ぶことができます。

『習志野市立図書館/デジタルアーカイブ「昔の写真で見る習志野の歴史」』(3月5日新規公開)
習志野市が所蔵する古写真や絵葉書(明治~昭和40年代)を公開しています。1枚1枚の写真に充実した解説がついているので、習志野市について知りたい方は必見です。
とりわけ興味深いのが、かつて習志野市に設置されていた捕虜収容所の写真です。日露戦争時はロシア兵の、第一次世界大戦時にはドイツ兵の捕虜収容所がありました。写真には彼らがスポーツに興じる姿や、楽団を組織してオーケストラを開く様子などが記録されています。

『置戸町立図書館/置戸町デジタル郷土資料館』(3月6日新規公開)
置戸町は北海道東部に位置する農業と林業の町です。先人が苦労して開拓してきた様子が様々な形で記録・保存されています。ADEACでは資料館に展示・保管された約10,000点にも及ぶ郷土資料の一部を「農業」「森林鉄道」「戦争資料」など10以上のテーマに分けて公開しています。
置戸町の地域ブランド「オケクラフト」についてまとめたページもあります。様々な種類のオククラフトを年代順にみて、その発展してきた様子を一覧できます。

『春日市民図書館/写真でたどるなつかしい春日』(3月23日新規公開)
福岡県春日市が所蔵する市内の古写真を3つのテーマに分類し、現在の同じ位置から撮影した写真や解説と合わせて公開しています。街並みや地形の移り変わりを楽しめるコンテンツです。
現在の地図(グーグルマップ)と連動したコンテンツもあるので、街歩きをしながらタイムスリップ気分が味わえます。

『飯塚市/飯塚市デジタルミュージアム』(3月23日追加公開)
今回の更新で飯塚市遺蹟情報システムが追加されました。
飯塚市に所在する「遺跡(埋蔵文化財包蔵地)」についての様々な情報を、種別や時代から絞り込んだうえで地図上に表示できます。遺跡の範囲や概要を一目で確認できるほか、重要な遺跡については現地の写真や解説といったより詳しい情報も提供しています。

ADEACでは今後もしばらく公開が続きます。思うように外に出れないこんな時こそ、学習に、研究に、気晴らしに、デジタルアーカイブをご活用ください!

ADEACではTwitterアカウントでも新規情報を発信しています。よろしければそちらもぜひご覧ください!

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