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理解のあり方を理解するために

今日は「週刊新刊全点案内」2173号の発行日です。
掲載件数は1272件でした。


*こんな本がありました*


「生命(いのち)を理解する心の発達」

外山/紀子(著)
ちとせプレス(2020.7)


発達心理学は子どもの心がどんな段階を経て育ち、知性や感情、能力などがどうやって発達していくかを研究する分野ですが、本書はなかでも子どものもつ「素朴生物学」が主題。
子どもが生命にまつわる現象をどのように理解しているか、たくさんの詳細な研究を積み重ねて明らかにしていきます。

例えば「怪我はうつらないけど、病気にはうつるものとうつらないものがある」という理解はどんな風に成立していくか? 遺伝で決まりやすい性質と、環境によって決まりやすい性質の区別は年齢によって変わるか? など、様々なトピックが取り上げられています。
子どもの発達段階によって成長、病気、遺伝などに関する捉え方が変化していく様子は非常に興味深いです。

子どもだけでなく、大人が生命をどのように理解しているかも取り上げているため、大人と子どもの認識の共通点、大人になっても素朴な理解を抱いている一面など、意外な発見もたくさんありそうです。

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