皆様こんにちは。AS(学術情報ソリューション)の入江です。
今回は2020年10月以降のADEAC更新情報をご紹介します。
◇『伊賀市/デジタルミュージアム 秘蔵の国 伊賀』(10月12日先行公開)
来年1月に本公開を予定しているこちらのデジタルアーカイブでは、俳聖・松尾芭蕉の命日である10月12日に合わせて「芭蕉と俳諧の世界」というテーマの資料群を一部先行公開しました(伊賀市は松尾芭蕉の生誕地です)。
松尾芭蕉の真筆や、伊賀ゆかりの俳人たちの資料をご覧いただけます。画像と合わせて翻刻文をご覧いただけるよう工夫しています。
1月の本公開では、松尾芭蕉関連資料が更に充実するほか、伊賀流忍者の関連資料(本物の忍術書や忍具の作り方も!)や伊賀市の歴史を語る郷土資料の公開が予定されています。
◇『立命館 史資料センター/西園寺公望関係資料デジタルアーカイブ』(10月29日新規公開)
幕末から昭和にかけて政界で活躍した立命館大学の学祖 西園寺公望に関する史料をご覧いただけます。
書簡などの一部文字資料は原本の画像と合わせて翻刻文をご覧いただけます。
また、その生涯の足跡を年譜としてまとめ、同時代の日本・世界の出来事や掲載資料と見比べながらたどれるようにしています。
◇『日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム』(10月30日追加公開)
試合のデータや写真記録を追加したほか、機関誌『RUGBY FOOTBALL』の68巻(2018年度)を追加搭載しました。
また、日本ラグビーフットボール協会九十年史の資料により、『日本ラグビーフットボール史』に2008年以降を補完しました。2019年のラグビーワールドカップ開催に至るまでの日本ラグビー界の軌跡が大幅に加筆されているので、日本ラグビーの歴史を振り返るための資料としてますます活用していただけるようになりました。
◇『酒田市立図書館/光丘文庫デジタルアーカイブ』(11月1日追加公開)
今回の更新でコンテンツに「酒田の旧町名」と「佐藤とし江日記」が追加されました。
「酒田の旧町名」は昭和40年代に大きく変わった酒田の旧町名(昭和39年時点)と現在の町名(令和2年時点)の対照表をつくり、また、昭和36年の地図「最新酒田市住宅明細図」と現代の国土地理院地図を見比べられるようにしています。
「佐藤とし江日記」は、県立酒田高等女学校の生徒であった佐藤とし江が明治38・39年の夏休みに記した日記で、当時の酒田のようすと女学生の心情を今に伝えています。明治・大正期の一地方都市での一般市民の生活をリアルに感じさせる貴重な史料です。
今回の新規公開情報は以上です。
来週は、現在開催中の図書館総合展で公開されているADEACのコンテンツやフォーラムについてご紹介します!