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新しく見つける不思議な世界

本日は「週刊新刊全点案内」2186号の発行日です。
掲載件数は1102件でした。

*こんな本がありました*

かるいお姫さま

ジョージ・マクドナルド(著),モーリス・センダック(著),脇明子(訳)
岩波書店(2020.11)

金の鍵
ジョージ・マクドナルド(著),モーリス・センダック(著),脇明子(訳)
岩波書店(2020.11)

児童文学におけるファンタジーは今も昔も子どもたちに人気のジャンルだと思います。
大人になった後でも、ふとしたきっかけでいつか読んだ不思議な世界を思い出したり、ワクワクが心によみがえってきたりすることもあるのではないでしょうか。
上の二冊は、ルイス・キャロルと同時代に生きた児童文学作家であるジョージ・マクドナルドが書いた作品。彼はファンタジーの礎を築いた人物とも言われています。
「ナルニアこくものがたり」のC・S・ルイスや「指輪物語」のトールキンも彼の影響を大きく受けました。
ファンタジーが好きな方の中には、ご存じの方もいるのではないでしょうか?
私は彼の名前を知ったのもつい最近で、これほど大きな影響をもたらした人がいたのかと驚きながらも、今になって出会えた新しいファンタジーの世界がとても気になっています。

「かるいお姫さま」はいじわるな魔女に頭の中身も体も吹けば飛ぶほど軽くされてしまった王女のお話、「金の鍵」は金の鍵を見つけた少年と妖精の国に迷い込んだ少女の冒険譚。どこか懐かしくも心を浮き立たせるような物語です。細密で美しいさし絵も相まって、惹かれるものがあります。
ファンタジー児童文学が世に出始めた時代の子供たちも、こういった物語を読んで思い出にしたのでしょうか。

この二作品は児童書になっていますが、大人でも楽しく読めそうな作品だと感じました。
たまには童心に帰って久しぶりに不思議な世界に浸かるのも良いかもしれません。

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