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実験でみる経済学~新設件名のお知らせ2020年12月分~

昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2020年12月は3件の件名を新設しました。そのひとつに「実験経済学」があります。

単語の並びから察せるように、実験的な手法によって研究をする経済学の一分野です。
以前は「経済学」の件名を付与していましたが、この主題の本が新しく来たのを機に、新設するに至りました。

経済学は、人間は自己の利益を最大化するために選択をする、という前提に基づいて考えられてきました。しかし現実はそうとも言えない行動もあるのでは?という考えから生まれたのが実験経済学だそうです。
非合理的な意思決定をすることがある現実の人間が成す経済活動を見ることで、そこに法則性を見出したり、理論に出てくる論理的な行動との違いを見たりする、と考えるとなんとなく、少しだけどんなものか把握できるような...?
また、実験で得られた行動がどうして起きるのか考えるものとして、行動経済学や心理学など、ほかの様々な分野にもつながっていく学問でもあるそうです。

経済学の中では比較的新しい分野ですが、2002年に実験経済学がノーベル経済学賞を受賞したこともあって、メジャーなものになっているそう。
経済学については学校で習ったうすぼんやりとした知識しかなく、少しとっつきにくいな...という印象を勝手に抱いている私でしたが、実際の人間の行動を見るのだと考えると、理解しやすいのかも、と思ったり。
個人の投資活動に関する経済実験もあるようなので、もっと調べたら普段の生活に関わるものもたくさんあるのかもしれません。今からでも勉強してみようかな?と少し考え始めています。

参考:
実験経済学入門

下村 研一 (著)
新世社(2015.9)

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