明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
2021年2月は4件の件名を新設しました。そのひとつに「羊皮紙」があります。
ヨーロッパ中世の文書や写本のイメージが浮かびます。身近にはないのに、なぜか知っていることばの一つです。しかもいつ覚えたのか全くわかりません。小説に出てきた?もしや世界史かなにかで教科書に載っていたりしたのでしょうか。
「羊」皮紙と訳されていますが、羊だけでなく牛や山羊などの皮からも作られるようです。となるとなぜ羊皮紙という訳語になったのでしょうね。英語のparchmentやvellumの直訳ではなさそうですし。日本語での初出はいつ、だれの文なのか興味がわいてきました。
羊皮紙そのものからは少し離れたところが気になりだしてしまいましたが、手始めに件名「羊皮紙」で検索すると、該当した本に参考になる内容が含まれているかも。後で探してみようかと思います。
まったくの余談ですが、羊皮紙ということばを先に知っていた私、「雁皮紙」という字を最初に見たとき、「トリ皮の紙!?」と思ってしまったことを告白します。もちろん、今ではちゃんと雁皮という植物が原料の紙だと知っております。雁皮紙の本の件名はちゃんと「和紙」としますのでご安心ください。