今月の雑記、テーマは「恋愛ものの本」です。
小説は読むけど、「恋愛もの」と思って読んだものはあまり
なかったのでこのお題をきいて、何か読んだっけ??と思い、
ネットで恋愛小説ランキングというものを検索してると、
有川浩さんの「阪急電車」が載っていました。
良かった! これなら書ける。
阪急電車
有川浩著 (幻冬舎文庫)
阪急電車のうち宝塚駅から西宮北口駅まで走る今津線を舞台
にした小説で、1駅について1話ずつ、往路と復路で16話
ある短編集であり、どの短編の主人公も、他の短編の主人公と
関わって、良い影響を与えあっていきます。
映画になったので、知っている人も多いかも。
改めて読んだら、あれ?、最後の胸のすく場面は、やはり映画
の方が数倍誇張されていたような...。
往路 宝塚駅→西宮北口駅
1話目は、勤め人になって5年目の征志が、社会人図書館でよく
新刊の争奪戦をしている女性と、阪急電車の中で会い、ふとし
たきっかけで付き合いだす。
2話目は、結婚式準備中に、婚約者を同僚に盗られた女性=翔子
が、元婚約者の結婚式に白いドレスで「討ち入り」をした話。
帰りの阪急電車の中で、女の子に、「花嫁さん」と言われて、
涙をこらえきれなくなるまで。
3話目では、その女の子をつれたおばあさん=時江が、
「花嫁さん」の事情を察して、話を聞き、「おせっかい」と
して提案をする。
その後、時江は交際相手にDVを受けている女性にも一言、
その女性は、その後電車の中で、女子高生が友達と交際相手の
話しているのを聞いて、ある決心をする。
もう1カップルの話もはさんで、西宮北口駅へ。
復路 西宮北口駅→宝塚駅
6か月後の設定らしい。今度は西宮北口駅から宝塚駅へ向かう
途中に、それぞれの人たちのその後が語られ、再スタートを切
ることができた人は今度は自分が「おせっかい」をやき...。
また、ほのぼの組にも進展が...。
様々な関係、様々な時代(回想も含む)の恋愛があり、みんなが、
(主人公は)元気になるお語でした。恋愛にかかわらず、電車の
中は、いろんな出会い、気づきの場所になるかも。
まあ、朝の通勤電車はこの限りではないと思いますが。