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訳者から探す~MARCや検索のはなし~

ファンタジーにハマっていた小学生の頃、本屋さんの新刊書コーナーを眺めて面白そうな作品を見つけたら後で図書館へ行って借りるorリクエストする、ということを毎週のように繰り返していた私。
"面白そう"をどこで判断していたかというと...
タイトルや装丁はもちろんですが、ある時ふと、"この人が翻訳している作品は間違いなく面白い!"ということに気づき(当時の私にとっては世紀の大発見でした!)それからはほとんど"訳者縛り"のようにして読みたい本を選んでいたものです。


...と、前置きが長くなりましたが、
今日は、TOOLiで訳者から本を探す方法をご紹介します。

MARC中の責任表示には、末尾に∥に続けて著作の種類を示す語(著述区分)を入力しています。
著者なら「〇〇/△△∥著」、編者なら「〇〇/△△∥編」といった具合ですね。
翻訳者は「〇〇/△△∥訳」と入力しています。
(TOOLiの図書一覧や書誌詳細(新刊案内形式)画面では「/」や「∥」は省略して表示しています。)

この著述区分を検索に利用します。

TOOLiの図書検索画面で、著者名の欄に、例えば「村上春樹訳」と著述区分の「訳」まで含む形で入力し、「典拠OFF」にして検索してみます。
→すると、村上春樹が翻訳した本のみを検索することができました。

フィクションに絞りたい場合には、コード化情報のジャンル「文学>小説」との掛け合わせ検索がおすすめです。
また、別置で「児童」を選択すれば児童書(絵本も含む)に、分類記号の欄に「E」を入れて検索すれば絵本のみに、絞り込むことも可能です。

著述区分は「編訳」「監訳」などの形も考えられますので、「訳」だけではたどり着けなかった作品集の類まで網羅的に探したい場合には、これらの著述区分でも検索してみると良いかもしれません。
(「翻訳」は「訳」に統一して入力しているので著述区分のバリエーションに含めないで大丈夫です。)


あぁ、小学生時代の私がこの検索方法を知っていれば...好きな翻訳者が訳した本のリストを作って片っぱしから読破!なんてことができたのに...!(大人になった私にはもはやその熱意と時間は残されてはいないのであった...)

TOOLiで、著述区分を利用して訳者から本を探す方法、皆さまもぜひお試しください。

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