明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
7月の新設は3件でした。そのひとつが「ソーシャルマーケティング」です。
こちらの本で採用しました。
「ソーシャルマーケティング:行動変容の科学とアート 健康、安全、環境保護、省資源分野等への応用の最前線」
ソーシャルマーケティングとは、一般的なマーケティングが企業経営という観点からなされるのに対して、社会全体の利益を考慮したマーケティングを指します(ジャパンナレッジ「デジタル大辞泉」参照)。
浅薄な私などは「マーケティング」という言葉につい引っ張られ「結局物を売るんだろ...」と考えてしまいましたが、そういうわけではないようです。
上記の本では、社会的課題の解決にむけて人々の行動変容を促す点が重要、とされており、その応用範囲は広いものになっています。
マーケティングを行う主体も営利企業だけではなく、NPOや協会などの非営利組織も含まれてきます。
日本でも、保健・衛生分野での実践を扱った図書が既に刊行されていました。
「保健スタッフのためのソーシャル・マーケティング 実践編 行動変容をうながす健康教育・保健指導のために」