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境目をさがす

本日は「週刊新刊全点案内」2231号の発行日です。
掲載件数は1083件でした。

*こんな本がありました*
RE−END 死から問うテクノロジーと社会」

塚田有那(編著)/ 高橋ミレイ(編著)/ HITE−Media(編著)
ビー・エヌ・エヌ(2021.10)

先日見たドラマ(「相棒」です)に、殺人事件の被害者となったIT長者が自らの作り出した仮想空間世界ではまだ生きていて、かれが事件解決のカギを握っているのでは(次回へ続く)...というような話が出てきました。

ごく素朴に考えると人の死は肉体の死なのでしょうが、自分の場合はともかくとして、自分ではない誰かだとそこまで簡単に言い切れません。
ドラマの設定は極端にしても、テクノロジーによって人と人の距離感が変化してきた状況では、なおさら生と死の境はあいまいになるように思います。
今わたしが見ているSNSの発信は、もう亡くなった誰かの名のもとにbotが作り出しているのかもしれません。
往年の名歌手をAIで再現して歌を歌わせる、というのもありましたが、あの歌はいったい誰の歌なのか、...若干心もとない気分になりますが、興味が尽きない話題でもあります。

こちらの本では民俗学から情報社会学、人工知能研究といった多様な著者の論考を収録し、テクノロジーと社会の変容を「死」という視点から考察しています。

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