11月の雑記テーマは「わたしの新人時代」その2です。
大学を卒業したとき、私は今とは全く違う世界にいました。学生時代、友人が通っていた演劇の先生の公演を観に行ってそのままスタッフとしていついてしまったのです。年に2回、先生の生徒さんたちの試演会があったのですが、ほとんどすべてといっていいくらいのことを手伝いました。それがすごくおもしろくて、とうとう卒業してからは本格的に制作として先輩についてイチから学ぶことにしたのです。お手伝いから雑用係になったわけです。
小さな演劇集団でしたので、広報、スケジュール調整、大道具、小道具など、音響と照明以外は全て担当です。公演パンフレットも作成しますし、ときどき黒子もやりました。あるとき舞台セットで必要な街灯を借りて劇場に運ぶのに山手線に乗ったのですが、普通に道路にある街灯の高さが少し低いくらいのもので、とっても恥ずかしかった思い出...。スキー板だと驚かれないのに、街灯だとやっぱりびっくりしますよね。
スタッフだったのは数年でしたが、貴重な体験でした。
今では劇場でもらうフライヤーで知り合いの名前を見つけるのがひとつの楽しみとなっています。