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フィクションに近づくリアル~新設件名のお知らせ2022年1月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2022年1月の新設は3件でした。
そのひとつが「監視社会」です。NDLSHから採用しました。

JapanKnowledge所収のデジタル大辞泉の説明を引きます。
「一定の権力を持つ個人や組織によって個人の行動が常に監視されている社会。カメラなどによる直接的な監視のほか、住民記録・信用情報・医療記録などの個人情報の監視も含まれる。」

とのことで、引き写していてもなんとなく気がめいってきます。権力による個人の監視は昔からあることなのでしょうが、デジタル化が進み、スマートフォンやスマートウォッチで個人的な行動がほぼカバーされ、ビッグデータを扱う技術もある現在。網羅的な監視社会の下地は充分にできあがっていて、あとはやるもやらないもどうやるかも監視する側の思うままという感じがするのがディストピアチックでたまりません。

ひとまずなにか1冊読んで知識を得たいと思います。この図書の刊行ももう結構前ですね...。

「超監視社会 私たちのデータはどこまで見られているのか?」

ブルース・シュナイアー(著)池村千秋 (訳)
草思社(2016.12)

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