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とってんぱーのにゃんぱらり

今日は「週刊新刊全点案内」2261号の発行日です。
掲載件数は905件でした。


p20220607.jpg


鬱陶しい梅雨時、道すがら、あちこちの紫陽花を見て、
たとえ雨の中でも、思わず立ち止まらずにいられない事も。
その色!時には顔程もある大輪も、堂々と、けれど奥ゆかしくもある。
「紫陽花はこの時期の唯一の楽しみ!」それは、ちょっと言い過ぎでしょうか?!
(イラストレーターJuri)


*こんな本がありました*

古い話で恐縮ですが、「いなかっぺ大将」というアニメはご存じでしょうか。
天童よしみがオープニングで「ひとっつ人より力持ち~」と歌っていたアレです。
そのアニメにニャンコ先生という、猫なのに主人公の大左衛門の師匠でもある不思議なキャラクターが登場するのですが、ニャンコ先生の必殺技が、「とってんぱーのにゃんぱらり」という掛け声とともに、空中で三回転する技でした。
子どものころは、ニャンコ先生だからできる技なのだと思っていましたが、空中で回転して着地するのは、猫なら当然のようにできる技なのですね。
そこでこの本です。

「「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」

グレゴリー・J.グバー(著) 水谷淳(訳)
ダイヤモンド社 (2022.5)


高層階から落ちてしまった猫がどうしてケガ一つ負わずに無事でいられるのか、どんな体勢からでも、なぜきちんと地面に着地できるのか、科学者たちがあらゆる知見を総動員してその謎に挑むという、真面目なんだかふざけているんだかよくわからない一冊です。
しかしよく考えてみると、たしかに猫以外の動物にこれができるかというと難しそう。犬はそこまで体が柔らかくないし、サルはそもそも地面に対して水平には落ちないだろうし。猫の身体とその機能にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。
猫好きはもちろん、神経科学や物理学などに興味がある人も必見です。

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