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カーブの秘密

本日は「週刊新刊全点案内」2273号の発行日です。
掲載件数は946件でした。今月の表紙はこちら。

p20220906.jpg

ヤマボウシの実のイメージです。

ハナミズキと良く似た花のヤマボウシ。
(花びらに見える部分は花ではなく総苞片と言う部分らしいです。)春に花を楽しんで、9月には赤い実をつけます。

ボツボツと斑点のあるサクランボみたいな!
「エルマーとりゅう」に出て来る、棒付きキャンディーみたいな!
なんともカワイイ姿。
(赤く熟した美をジャムや果実酒にすると美味しいとか?!でも私は未だ残念ながら食べた事が無いのですが・・・)
(Juri)

*こんな本がありました*

「発掘写真で訪ねる文京区・豊島区古地図散歩」

坂上正一(著)
フォト・パブリッシング(2022.8)

地図を見たり、路地裏探索をしたりするのが、けっこう好きです。本社ビルのある茗荷谷は、奇妙な坂道や、地味な歴史遺物、お寺も多い土地柄なので散歩のしがいがあります。

そんな趣味ゆえに手に取ったこの本。エリアごとに明治の地図から現代の地図を重ね合わせて、見るべきポイントや歴史のエピソードを紹介しています。

紹介されていたエピソードのひとつに興味深いものがありました。

文京区には播磨坂という桜の名所があります。職場からも歩いて5分ほど。なだらかな坂道です。広い道の真ん中に緑地帯が整備されており、道に沿っておしゃれなカフェがあったり、珍しいお店があったりと素敵な坂道です。

この播磨坂。「幻の環状3号線」の一部なのだとか。港区海岸2丁目から新宿区、文京区、台東区、墨田区を経由して江東区辰巳に至る計画があったものの、道路を通すべき場所がぎっしり建て込んでいて、六本木の一部区間と文京区播磨坂のみが完成したのち計画が中止になったようです。

いわれてみれば、この播磨坂、緩くカーブしています。なるほど。しかし、道が続いているのはほんの500mほどで、坂の上にも下にも全くつながりそうな道がありません。坂を下っていくと、すぐに小石川植物園にぶつかります。

どうやって環状線を通すつもりだったのでしょう。小石川植物園を上から眺められる高架の道路だったら面白いですね。

猛暑もだいぶやわらいできました。
古い地図から想像が広がって、散歩が今日もはかどりそうです。

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