明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
8月の新設は4件でした。そのうちの1つが「石敢当」です。
石敢当の文字が刻まれた魔除けの石のことで、丁字路の突き当りなどに設けられることが多いそうです。元々は中国からきた風習で、日中の比較分析をしたこちらの図書で新設となりました。
「石敢當の比較研究 中国・沖縄・鹿児島・奄美」
今回の件名新設で初めてこの言葉を知ったのですが、主に沖縄県や鹿児島県に多く分布するそうで、両方の県に行ったことが無い私は目にしたことがなかったようです。
統一形の読みは「セキカントウ」を採用しました。「イシガントウ」「セッカントウ」「イシガンドウ」とも読むので、統一形に採用しなかった他の読みは参照形の典拠ファイルを作成してあります。