今月の雑記、テーマは「お祭り」です。
聞いてまず浮かんだのは、出身地が市の4大まつりとしてアピールしているそのどれでもなく、家の近所の小さな神社の夜祭でした。
「例大祭」と呼ぶことも知らず(大人も誰もそんな言い方していなかった)ただ「九月一日のお祭り」と言って子どもの頃毎年行っていました。
始業式の日なので午前中で学校を終えて帰宅し、夜に親と、あるいは友人と待ち合わせして出かけて行った...のだと思います。
神社に向かう道に並ぶ屋台の鮮やかな色や、日中通りかかった時にお店の人が準備をしていた光景は浮かぶのですが、
実際に遊んだ記憶が全くと言っていいほどありません。
多分、ヨーヨー釣りやらくじ引きやら射的やらをして遊んだはず。
フランクフルトやたこ焼きあたりを買って食べたはず。
出窓に飾っていたガラス細工はここで入手したはずだけど...買ったんだっけ?
数年間飼っていた金魚はこのお祭りですくったんだったかな...?
あれ?私、毎年行っていたよなぁ...?
という感じで、具体的に何をしたかは全然思い出せないのですが、それでも「お祭り」と聞いて最初に脳裏に浮かぶのがこの神社の風景なのは、それだけ、当時の私にとって「夜にお祭りに出かける」というのが非日常の出来事だったからでしょう。ゆえに強烈に印象に残っているのだと思います。
心のどこかで期待していた、物語に出てくるような不思議体験をすることはついぞありませんでしたが。
私にとっては、このお祭りが夏休みのエンディングで、夜、なにかしらの戦利品を手にうちに帰ってやっと「さぁ二学期だ!」という気持ちになったものです。
夏休み明け初日の夜によく行ったもんだ...などと思っていましたが、案外このスケジュールのおかげで、二学期も気合いを入れてスタートできていたのかもしれません。