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典拠ファイルのつくりかた~典拠のはなし~

こんにちは、典拠の渋谷です。

昨年典拠班に異動してきました。現在は先生のもとで研修中です。

典拠班では個人名典拠ファイルと団体名典拠ファイルを作成しています。
個人名典拠ファイルの内訳には日本人、東洋人、西洋人とありますが、異動直後から「はい西洋人典拠してください」と手渡されても出来る訳もなく...
日本人の基本的なもの(情報源にワレのない著者ヨミのあるもの)から典拠作業をスタートし、徐々に難易度の高いものへとステップアップしているところです。


今回は典拠ファイルの作成手順についてご説明したいと思います。


初めて執筆を行った人の本が刊行されたとします。

初めてなので、典拠ファイルがありません。
そこで、「ファイルが必要です」と典拠班に連絡が来るところからスタート。

ここからは、ファイル作成担当者の作業です。

まずは図書をじっくりとみて、著者の表記にワレがないか、ヨミがあるかどうかを確認します。同時に著者紹介もざっくりと把握。
それから、本当にまだファイルがない人かどうかを確認。
そのためにはよく検索を行わなければなりません。
漢字の形ではヒットしなかったけれど、じつはひらがな、アルファベットの形でファイルがあったりするかもしれません。
同姓同名の別の人かと思いきや、よく見たら似たようなジャンルの本を出しているなんてこともあります。

そこから
漢字形 カタカナ形
専門分野、職業、肩書、生没年
など、ファイルの統一形を決め、ほかの人と区別がしっかりできるような情報をまとめて典拠ファイルの形に整えます。

ファイルを整えたら、チェック担当者にバトンタッチ。
必ず別の人の目で確認してもらいます。

統一形は本当にこの形でよいか、過不足なく情報が整えられているか、入力ミスはないか、図書の情報と付き合わせながらチェックします。
いつも眼を皿のようにしてやっています。
OKが出たらファイルは仮に完成した状態へ。そして翌日リストとして出力されます。

リストの校正が終わるとファイル完成になります。


所属チームが変われば作業目的が異なるので、図書の見るところも変わります。4情報源をじっくり見る作業はウン十年ぶりなので、この一連の流れをすんなりできるようになるのが当面の目標です。


※統一形の決め方、などをより詳しく知りたいときは、企画記事の「人名典拠」「MARC MANIAX 典拠」カテゴリーの「典拠ファイル」をどうぞ!

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