今年は卯年。ウサギのモチーフを見かける機会が多くなりました。
ところで「ウサギ」を漢字で書く機会は多いですか?
私は少ないです。書こうとする度に
「あれ? 免だったかな? 点はどこにつけるんだっけ?」
と慌ててしまいます。
この兎という字には異体字が複数あり、メジャーなところでも
の3種類があります。
これらはどれも「兎」の異体字ですが、使用するシステムやブラウザ、フォントなどによって入力できなかったり、表示できなかったりします。
コンピューター上の文字は、文字コードという半角英数の組み合わせで入力、表示されています。日本語の文字コードは複数ありますが、TRCでは原則として情報交換用漢字符号系JIS C6226-1978年版(以下JIS78)の第1,第2水準の範囲内の文字を使用しています。
そして、JIS78にない文字については、
1、TRC外字で入力
2、異体字に置き換えて入力
3、漢字の読みをカタカナで【 】に入れて入力
という3種類の対応をとっています。
この「ウサギ」については、①②はJIS78にあるのでそのまま、③はJIS78にないので、JIS78にある②に置き換えて入力しています。上記の3種類の対応の「2」のパターンになります。
人名ですと髙橋さんの「髙(「高」に置き換え)」、山﨑さんの「﨑(「崎」に置き換え)」などが同様に置き換えの対象になっています。こうして置き換えた文字は次回出現した際に同一人と決定する手がかりになるように典拠ファイルの内部用の覚書にどのような漢字で表示されていたのかを控えておきます。
ちなみに「ウサギ」の漢字の上の部分「ノ」「刀」「ク」の部分はどれもウサギの耳を表しているそうです(日を横にしたような部分が頭)。なんとなくわかるような感じもしますね。