9月の雑記テーマは「天体」です。
天体と聞いて思い出すのは、大学生の頃に訪れた明石市立天文科学館。東経135度、日本の標準時子午線に建つ塔時計が有名ですが、天文をテーマにした博物館だけあって立派なプラネタリウムを備えています。
こちら、現在活躍しているものとしては日本で最古のプラネタリウムなのだそう。
ふかふかの椅子にもたれ、学芸員さんの解説を聞きながら星を探したことを覚えています。
「北極星の見つけ方にはコツがあります。まず夜空から北斗七星とカシオペヤ座を見つけて......」
とテキパキ解説を進めていく学芸員さん。しかし星座に疎い自分は、広大な夜空から北斗七星を探し当てるのさえ一苦労。
やっと北斗七星らしき配置を見つけたころには解説内容が他の星座に移り変わり、合わせて星図も変化していってしまったため、結局北極星は見つけられずじまいでした。
方位磁石もGPSもある現代では星をたよりに方角や位置を見極めることはほぼありませんが、昔の旅する人にとって北極星の探し方は必須スキルだったはず。
現代の我々が聞けばただただロマンティックに聞こえる星座神話も、彼らにとっては星図をなるべく正確に覚える工夫だったのかもしれません。ちょうど現代の我々が、歴史の年号を語呂合わせで覚えようとするように......