毎年恒例、12月の分類件名のおはなしは"今年新設した件名を振り返る"です。(件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。)
最初は動植物から。
へびくいわし
エミュー
けら
じんこう
ほんだわら
個人的に注目度が高いのはエミュー。ダチョウに似た二足歩行する鳥ですね。
卵が青いのが珍しくて印象に強く残っています。
次は、今までなかったんだと個人的に思った件名。
カリンバ
気孔
カリンバはアフリカの民族楽器で、音楽の教科書でも見たことがあるかもしれません。気孔は理科や生物の勉強をしていた時に見たことがあると思います。植物が呼吸などをするために存在する器官ですが、意外とこれに絞ったテーマの本はこれまでなかったようです。
そして次に時代の流れを感じた件名。
ボードゲーム
画像認識
ボードゲームは数年前からブームが続いており、図書館でイベントが行われることもすっかり馴染みのある話になりましたね。画像認識は今だと様々な分野で扱われる技術なので、今後も関連書籍が増えそうです。
最後はこちら。
サッコ・ヴァンゼッティ事件
フランコプロヴァンス語
土佐十一烈士墓
これらは私が今年件名として新設されて初めて知った言葉です。皆さんはご存じでしょうか?
知っている人も知らない人も一度件名を調べてみて、どんな本があるか見てみると面白いかもしれません。
件名に関わる仕事をしていなければおそらく私はどれも知らないままだったと思います。こういったいろんな言葉との出会いがあるので、件名は面白いですね。
2024年はどんな件名が登場するでしょうか。皆さんも毎月の「新設件名のお知らせ」を是非チェックしてみてください。