今月の雑記テーマは「引っ越し」です。
しばらく前のことですが、岐阜の白川郷あたりに旅行に行ったうちの親に、「合掌造りの家どうだった?」と聞いたことがありました。
「三渓園にあるのとおんなじだったよ!」
せっかく旅行で見てきたのに、地元にあるのとおんなじとは。なんともがっくりな回答でした。
ちなみに。
三渓園というのは、原三渓(富太郎。三渓は号)という明治時代の実業家の邸宅があった場所で、現在は国の名勝となっている庭園のこと。広々とした日本庭園のあちこちに、古い建物が建っていて趣があります。
そこにあるのが「旧矢箆原家住宅(きゅう やのはらけじゅうたく)」。本物の重厚な合掌造りの家屋です。なんでもダムができて水没する予定の地域にあったので、移築してきたのだとか。
それ以外にも、たくさんの建物が移築されています。鎌倉のお寺とか、京都の三重塔とか。
好きで集めた建築物を、自分のうちの庭に建ててしまうなんて、なんとも豪快な趣味?道楽?
建物を移築すると聞いて、最初に浮かんだのがトレーラーみたいなものに乗っけて車で引っ張るイメージだった(トレーラーハウスみたいな?)のですが、さすがにお寺の本堂や豪農の農家をそのまま引っ張ってくるわけにもいかないですよね。やはり一度ばらしてから運んで、再度建て直すのでしょう。建築の技術が必要そうです。
どうやって引っ越しさせたのか、記録が残っているなら見てみたいと思いました。